まつ毛の“層”を理解してラッシュリフトの仕上がりを格上げ — 理論とテクニックまとめ

1. まつ毛の基本構造 ― 海苔巻きに例えられる3層構造

まつ毛はとても小さな毛ですが、実は「海苔巻き」にも例えられるほどしっかりとした3層構造を持っています。

  • メデュラ(毛髄質):中心部分で、柔らかいケラチンと脂質を含んでいます。
  • コルテックス(毛皮質):まつ毛の大部分を占める層。色や強度、しなやかさを決めています。
  • キューティクル(毛表皮):外側を覆う保護層。6~8枚の薄い鱗のような層が重なり、ツヤや硬さを作っています。

この3層が健康に保たれていることが、まつ毛が美しく見えるための基本です。


2. まつ毛は“層”で生えている?

まつ毛は1列に並んでいるのではなく、平均して 4層ほど の立体的な重なりで生えています。
層の間隔が狭い方もいれば、広くてばらつきがある方もいます。なかには「上の層」だけがはみ出すように生えている方も。

この“層”の特徴が、その人のまつ毛の見え方や仕上がりの印象に大きく関わってきます。


3. 層が厚いとカールがかかりやすい?

「まつ毛の層が厚い人はパーマがかかりやすい?」と聞かれることがあります。
実は、層の厚さよりも根元の生え方(角度や向き)のほうが、カールのかかりやすさに関係しています。

層が多くても、根元が下向きに生えていると上がりにくい場合もありますし、逆に少なくてもスッと上向きに生えていれば綺麗にカールが出やすいこともあります。


4. ラッシュリフトで“層”を意識するメリット

ラッシュリフトの仕上がりを大きく左右するのが、この“層”をどう扱うかという点です。

  • 上の層に合わせると:立ち上がりが強調されますが、下の層が上がりきらず、バラつきが出ることも。
  • 下の層に合わせると:リッジ(カールの境目)が揃いやすく、自然な仕上がりになります。ただし、上の層が物足りなく感じる場合もあります。

層を意識してロッドを配置することで、仕上がりの統一感やデザインの幅が広がります。


5. 仕上がりを安定させるための工夫

より綺麗な仕上がりにするためには、次のような工夫も効果的です。

  • ロッド選びのポイント:層の間隔が広い方には、根元が丸いロッド(Cカール・Uカール)がおすすめ。根元の折れを防ぎやすくなります。
  • 軟化用ロッドを活用:薄いロッドをつけ、層ごとに均一に薬剤を浸透させると、よりスムーズな仕上がりに。

6. まとめ

まつ毛は「毛の3層構造」だけでなく「層状に生える立体構造」も持っているため、ラッシュリフトの仕上がりにはどちらの“層”も深く関わっています。

層を意識した施術は、仕上がりの均一感を高め、お客様の目元をより美しく見せるポイントになります。

アイリスト伊藤

itoEYEでは、お一人おひとりのまつ毛の状態を見極めながら、最適なロッドや方法で施術を行っています。
「自分のまつ毛に合う仕上がりを知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「あなたの目元をアップデート」i to EYE

投稿者プロフィール

伊藤 麻利子
伊藤 麻利子この記事を書いた人
お客様にリラックスしてお過ごしいただき、「楽しかった」「また来たい」と思ってもらえるアイラッシュサロンをめざして長野県上田市長瀬にて「i to EYE」をオープンしました。
また、お客様の理想のお目元になるように丁寧な接客としっかりとカウンセリングとホームケア方法、まつ育方法などもご提案を心がけています。
まつ毛に関するお悩み事などございましたらお気軽にご相談くださいませ。